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菅野 茂かんの しげる、1959年(昭和34年)5月3日 - )は、日本の作曲家、指揮者。福島県の飯野町出身、現在ドイツのウエスターヴァルト在住。


略歴

主に、ヘルムート・ラッヘンマンとハンス・ツェンダー、指揮のカール・エスターライヒャーらに師事。

作風

拍節の強度に満ちた『七重奏曲 III 「タンツ・グロッケンシュピール」』、『室内協奏曲 VI』、『ピアノ協奏曲 II』など、シュトットガルトでの人智学クラブから学んだとみられる骨太の構築感に溢れる作風が多い。恐らく創作の出発点になったと見られる『ピアノのための「切片」第五曲』の書法には、過去の同じくシュトットガルトでの インドネシア人達とのガムラン音楽の活動やサロード奏者のインド音楽からその類似を指摘できる。
声楽作品のテキストはヨーロッパのほとんどの言語を網羅し、ラテン語は言うまでもなく古代ギリシャ語やフラマン語やカタロニア語などの「方言」などにも曲を付けている。長い合唱指揮の経験から、「小ミサ WVE-173」のように旋律も大変明解で歌い易く、場合によっては暗譜で歌うことも可能である。これは、どんなラインも歌いにくく特別の修練を要する前衛世代とは決定的に異っている。
現在アメリカのトッド・バッシュの台本による「あざらし」、アンデルセンの「みにくいあひるの子」、ジュリエ・ゲオルギスの「ジョージョー」を含む音楽劇やオペラの創造に関心を移している。また映画音楽や吹奏楽・電子音楽・即興演奏・邦楽・パフォーマンス音楽・ジャズ音楽・宗教音楽・などにも『作品』がある。指揮も単に管弦楽やオペラだけではなくて、少年少女合唱から大人の同声・混声合唱・現代音楽のアンサンブル・ポザウネン・コア・ウインド・オーケストラやライヴの映画音楽まで及ぶ。
ピアノ演奏・音楽批評などを含めて現代音楽の活動ジャンルは極めて広範囲に及び、その態度が良くも悪くも全体の作品様式に影響を及ぼし、芸術的な焦点があまり定まらない原因にもなり、全体像が把握しにくい要因になっている。これは、特定の楽派へ依存して同じタイプの作品を作りつづける現代音楽の不毛への、一つのアンチテーゼとみなすことができる。

技法

作曲技法はセリエル音楽系や音響作曲系から出発し、その後ロシア的なアルフレード・シュニットケとは全く違う「多様式主義の試みを通過して、別な意味での多義形式にかなり近い様相を示すようになったが、一方オーストリアでのラ・モンテ・ヤングやジェイムス・テニーらとの出会い以降、単純アイディアによる様式も全く棄ててはいない。実際にデッテンハウゼンなどの小さな現代音楽祭などではエリック・サティのヴェクサシオンやヤングの作品の演奏に何度も進んで自ら参加している。
『編曲』行為の最大の要因は現代の極度に発達した楽譜の複写コピー技術やノーテーション・プログラムの最大の利点をそのまま自作の改作に応用している事である。従って、編成が異なれば構成感もその都度変容・進歩するものという姿勢で臨んでおり、改訂版の意味も同時にあって「どの編成で書いても同じ音」が鳴る人ではない。またそれに投入される作曲技術はそのコンピューター・プログラムの能力の範囲内をもってその作品と作曲者の様式を兼ねる事が多くなっている。しかしながらグラフィックな記譜法はまだ初歩の段階に属する。
近年とみに顕著になったのが「カンタータ第三番 神への賛辞(2005,WVE-228)」のように、様々な技法を「陳列」する多義形式、つまり「羅列形式、陳列形式」への挑戦である。当作品では十二音技法やノイズ技法などがカタログのように並べられてゆく。こうした傾向は「邦楽II(WVE-222,2004)」や「呪文(WVE-219,2004)」にも奏法の「陳列」という形で表面化している。かつては様式内の和声(「セミ・コンチェルト・グロッソ(WVE-168c)」)やピッチ(「Quaoar(WVE-210)」)をさまざまに陳列していた趣向が、より進化を深めたものと解釈できる。

作品

作品の多くはショスタコーヴィチやヴォルフガング・リームと同様に即興的に短時間で書かれるため多作に走る傾向にあるが、逆に作曲的に暴走してしまう可能性も極めて高い。ポリフォニー的思索が非常に強く音色素材を最優先とし、楽曲の和声操作を軽視する傾向があり、これが保守・革新の賛否がわかれる要因になっている。引用やパロディー・ハプニング・微分音などの要素もふんだんにあるが、必ずしもその道の専門家とは認められない。
なお主要作品は一晩分のコンサートを想定してチクルスでかかれる事が多く、巨大な管弦楽による約75分かかる「シミュレーション」I~VI、同じく約85分かかる「プレイ・ステーション」I~V、または全82分の「室内交響曲」集I~VI、92分の「室内協奏曲」集I~VI、80分の吹奏楽作品「実験動物園」I~VI、さまざまな編成による「合奏協奏曲」I~VI(全曲74分)などがあり、「弦楽四重奏曲」でさえも全部をワン・チクルス・コンサートと考えられてIからIXまでを100分かけるようになっている。これらは個々の作品であると同時に全体で一曲と見ることができるようになっている。その他7曲のオペラ作品がある。
近年は村田厚生などの日本人の演奏家にも好まれるようになり、更なる活動の拡大へ向かって歩きつづけている。適切な難易度の作品を過不足ない期間で書き上げて発表する能力は、カルル・ライネッケの業績にも匹敵する。

出版

ドイツの様々な出版社から作品が出版されており、なおかつ自身もModerato Musicを立ち上げ作品の普及に努めている。ガウデアムス財団付属図書館で100を越える作品が閲覧できる。

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