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ヤング・コンポーザーズ・ミーティング(Young Composers’ Meeting)は、オランダのアペルドールン市で開催されるミーティングである。


概要

諸国の出版物によって YCM 20XX と略されたり、語頭に International が付されることがある。ルイ・アンドリーセンを含む審査員団の意向が、強く反映されることで知られる。入選どまりになった作曲家でも、のちに、ガウデアムス大賞などの国際コンペティションを制したケースも多い。

内容

世界中の若手作曲家たちがお互いに現代音楽について意見を交換し合う場となり、また同時に楽団と共に作曲を学ぶ機会が与えられることを目的とするミーティングの一つ。選出された参加者はオルケスト・デ・エーレプライスのために、3分以内の作品の作曲を求められる。いくつかの財団からの支援を受け、1995年よりこのプロジェクトが行われている。コンサートとコンクールと指導ディレクターからのレッスン他を兼ね揃えている事も特徴である。
30歳までの世界中の作曲家が応募することができ、書類と音源と楽譜による審査を経て、毎年最大15名が選ばれる。選んだ時点で作品を委嘱する。このようにして選ばれた作品全曲をコンサートで演奏して、その中から優れた作曲家たちを選出する。選出された作曲家には賞金及び来年の新作委嘱の恩恵に浴すことになる。原則的には公募のみで審査するが、審査員の強い推薦により公募外の作曲家が招待される可能性もある。
近年国際ガウデアムス作曲賞の枠が、かつての15人から5人と極端に狭くなったことに伴い、ヤング・コンポーザーズ・ミーティングの方では毎年15人を審査で通しているため、競争率は上がっている。武満徹作曲賞の受賞者やユルゲンソン作曲賞の受賞者にも、このミーティングに参加して腕を磨いた人物が見られる。

賞金と委嘱

2007年度以降第1位は賞金2,500ユーロ及びオルケスト・デ・エーレプライスからの委嘱、第2位はオランダ国立ユースオーケストラからの委嘱および賞金2,500ユーロ。第3位は賞金1,500ユーロ及びアペルドールン国際財団マスタークラスからの室内楽曲の委嘱。現在の公式サイトでは2位と3位に順位を付しておらず、別の出版物では順位が逆転している。2005年度までは第3位がなかった。
2010年度は第4位が新設され、内容はオルゲルパーク内のオルガンへの委嘱作品である。2014年度以降は、第3位までに戻している。
  • 優勝者一覧
    • 第一回 セルジォ・ボヴ Sergio Bové 1995年
    • 第二回 鈴木和彦 Kazuhiko Suzuki (日本/オランダ)クリスチナ・ヴィオラ・オオレベルク(アメリカ/オランダ)Christina Viola Oorebeek ex-aequo 1996年
      • 年齢制限を設けず「学生であれば可」であった時代は、この年で終わる。以後厳密に30歳以下に絞られている。
    • 第三回 マヤ・スールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(ノルウェー)Maja Solveig Kjelstrup Ratkje 1997年
    • 第四回 サム・ヘイドゥン(イギリス) Sam Hayden 1998年
    • 第五回 フェリックス・プロフォス(スイス) Felix Profos 1999年
    • 第六回 ケイト・ニール(オーストラリア) Kate Neal 2000年
    • 第七回 ニック・キャスウェル(イギリス) Nick Casswell 2001年
    • 第八回 アンドリュー・ハミルトン(アイルランド) Andrew Hamilton 2002年
    • 第九回 マルコ・ニコジェヴィッチ(セルビア) Marko Nikodijevic 2003年
    • 第十回 アンナ・メレディス(イギリス) Anna Meredith 2004年
    • 第十一回 ポーラ・マシューセン(アメリカ) Paula Matthusen 2005年
    • 第十二回 野田憲太郎(日本) Kentaro Noda 2006年
    • 第十三回 木山光(日本/オランダ) Hikari Kiyama 2007年
    • 第十四回 ルタ・ヴォトカウスカイテ(リトアニア)Ruta Vitkauskaite 2008年
    • 第十五回 アーロン・ジェルヴェ(カナダ)Aaron Gervais 2009年
    • 第十六回 トレヴァー・グラール(カナダ)Trevor Grahl 2010年
    • 第十七回 リャン・レイティマー(イギリス)Ryan Latimer 2011年
    • 第十八回 ハイス・ヴァン・デル・ハイデン(オランダ) Gijs van der Heijden 2012年
    • 第十九回 モーガン・クラウス (アメリカ)Morgan Krauss 2013年

編成

2006年以降は、フルート2本、クラリネット、サクソフォーン2本、 フレンチホルン1本、トランペット1本、トロンボーン2本、テューバ1本、エレキギター、エレキベース、打楽器、ピアノ、指揮者1名(他、任意の5声の声楽)という編成で委嘱される。指揮者を演奏者が兼ねていたことも多かったが、煩雑な処理が多く専属を設けることになった。近年は15作も扱いきれず、やむを得ず代役で補完することも増えている。
なお優勝者の次年度の委嘱作品は、声楽を使ってはならないが、エレクトロニクスは使用できる。この新規約を使用したのはマシューセンと木山である。

出典

  • Gaudeamus Information Bulletin January - July 2007, January - July 2006, January - July 2005, January - July 2004 by Gaudeamus Foundation.
注:2008年度以降はGaudeamus Information Bulletinは全て電子メールを用いて発信されるため、紙媒体からのYCMの告知はなくなる。

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