和系犬は、ある目的のために人為的に作られることもある。その代表的な例は狩猟のための猟犬である。たとえば宮崎県などでは、
日向犬をベースに地元の猟犬を交配して、持久力を上げたりパワーや忠実さを向上させたりした和系犬が、今もなお活躍している(その中の1種、
日向奥古新田犬は、独立犬種となっている)。このような狩猟用の和系犬は、宮城県(
仙台犬または
越路犬系の和系犬)や青森県(津軽犬系の和系犬)など、多数存在している。また、ペットとして飼われることも多い。入手経路は愛護団体から譲ってもらう例が大半を占めている。ほとんどが病気・寒さに強く、去勢・避妊をしなくても9年以上は生きるので、家族の大切なパートナーとして飼うことができる。